葉の変色

27132はじめまして、胡蝶蘭の葉の変色の対応について教えていただきたいです。
長年室内で育成し毎年開花する小さい株で、今年やむを得ない事情で9月、10月の2ヶ月間外に出していました。その間はサンルーフの下でレースカーテンで覆い、適度な日陰と十分な風通しはあったと思います。ただ鉢皿を置いたまま毎日水やりを行なっていました。同環境下にカトレアやオンシもありました。
10月末に室内の窓際に入れました、室内はだいたい25℃前後です。暖房の直風には当てていません。以降水苔が乾いたら水やりをしていましたが、鉢皿の水は捨てていませんでした。
葉の一枚が写真の症状になった時期を明確に覚えていないのですが、室内への迎え入れ以降です。根も数本黒変していますし、他の葉も葉先が黒ずんでいます。
ただ、この痛んだ葉の根元から新しい葉の芽や、茎の上の方から新しい根もたくさん出ています。
この葉や黒変した根はどう対処すればよろしいでしょうか?

user.png こあら time.png 2021/11/24(Wed) 19:39 No.27132
Re: 葉の変色
27133他の葉先
user_com.png こあら time.png 2021/11/24(Wed) 19:41 No.27133
Re: 葉の変色
27134根の黒変
user_com.png こあら time.png 2021/11/24(Wed) 19:42 No.27134
Re: 葉の変色
27135株全体

なお、カトレア、オンシの葉はきれいかな緑色です。室内に入れたのは少し遅らせた11月初めですが、室内外通して同じ水やりの仕方をしています。ただ株に対して鉢は小さいです。
上記の胡蝶蘭は最近まで水やりを行なっていました、今は表面は乾いています。
今鉢を持ち上げてみると、底穴からか一本出た根もやはり黒変していました…水やりはしばし止めておきます。

user_com.png こあら time.png 2021/11/24(Wed) 19:51 No.27135
Re: 葉の変色
鉢の素材はなんでしょう?また植え込み材料はミズゴケなんでしょうか?画像サイズが小さいので、よくわかりません。できればこの4倍くらいのピクセル数の画像をお願いします。

葉の変色は根腐れで生きた根が減ったので蓄えた養分を新根に回しているために、窒素分(葉緑体)が減って、過去に紫外線対策などの当座の必要で作った使い捨ての色素が目立つようになっただけのものと思います。

管理方法として鉢皿にためた水を捨てないで置くのは根腐れの元です。全部ではないにしても鉢内でぬれっぱなしの部分が戸外の明け方の低温で根腐れしたのでしょう。幸い新しい根が出始めている由ですので、死んだ根を整理して、新しい鉢、新しい植え込み材料で植え替えて新しい根が新しい植え込み材料に潜り込めるようにしてはいかがでしょう?
死んだ根をそのままにしておくと雑菌が繁殖したり、最悪フザリウムに茎への侵入経路を確保する経路を提供する結果になったりします。

水やりはかけ流しで、鉢底穴から余分な水が流れ出すように与え、負圧で鉢内の空気も入れ替える方法が良いのです。底穴から排出した水をそのままにしていて、鉢が水を吸ってから余分を捨てるという方法では鉢内の空気の入れ替わりがほとんどないので、根が酸素不足になりがちです。ラン科植物の根の構造は芯の導管を生きた保護層の細胞が護っているのですが保護層の細胞が呼吸するためには新鮮な空気に触れている必要があるのです。カトレヤ、オンシも根の太さはだいぶ違いますが、構造は同様ですから、同じ管理では根傷みするリスクが高まります。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2021/11/24(Wed) 21:47 No.27136
Re: 葉の変色
早速のお返事ありがとうございました、とても大切な鉢なので一安心した次第です。
現在の管理者に変わるまではご指摘のとおり掛け流しにしておりました。皿に残すのは良くないと思いつつ理屈の通った説明が出来ないので意見を控えていたのですが、ひろし様の解説のおかげで理解が得られると思います。本当にありがとうございます。
皿に残すと酸素不足になるのですね。今思えば他の鉢は根の発育が急に良くなっていました。苦しかったんですね…本当に申し訳ないことをしました。胸が痛いです。これを機に全ての鉢を整えます。
なお、鉢の素材は陶器です。これを機に4号の素焼きに変更します。植え込み材料はバークになります。初心者のため、今回は比較的簡単そうに見えるミズゴケにしてみます。

引き続き植え替えについてご教授いただきたく存じます。
ここまで弱っている場合でも植え替え手順は当HPの通りでよろしいのでしょうか?
具体的に不安に思っている点を書くと、変色した葉と根腐れした根を元から切った後数日の風乾は不要ですか?切断面への薬剤等の塗布は不要ですか?
また、肥料は当分考えないでよいでしょうか?例年は春先から与えていました。

画像の方はすいませんでした。胡蝶蘭が元気になってくれたら、また次回ご教授いただきたいことがありますのでその際は気をつけます。
兎にも角にも本当にありがとうございました。
user_com.png こあら time.png 2021/11/25(Thu) 00:34 No.27139
Re: 葉の変色
27140次回、と書いたものの、他の葉先を見ていただいたほうがよいかと思い直しました。念のため再度貼り付けておきます。
user_com.png こあら time.png 2021/11/25(Thu) 00:50 No.27140
Re: 葉の変色
他の画像も必要でしたら申し付け下さい。
user_com.png こあら time.png 2021/11/25(Thu) 00:51 No.27141
Re: 葉の変色
バークの場合素焼き鉢のメリットはあまり出ません。あえて使う場合はバークは粒の小さなS粒を使います。むしろバークM粒で、固焼き鉢、陶器鉢、プラ鉢を使う方が、最低気温の心配がない場合は管理しやすいと思います。
素焼き鉢はミズゴケと組み合わせることで最大のメリットが得られます。
変色した葉も切り取る必要はありません。まだ利用できる窒素分やアントシアニン色素などはこれから伸ばす新根や新葉のために回収され利用されますから切り取らない方が良いです。使える養分を回収し終われば、葉は黄褐色に縮んで、離層から④ポロリと取れます。

根腐れした根は切り落しますが、新根が伸び始めたものをしばらく乾かすのは時間が惜しいので、できれば切断した箇所に薬剤塗布してそのまま植え付けたほうが良いでしょう。

肥料は最低気温の心配がない場合、新葉が伸びる場合2000倍から3000倍程度で与えたほうが良いのです。最低気温の心配がない場合根が伸びる場合も通常より薄め6000倍程度で与えます。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2021/11/25(Thu) 10:14 No.27142
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