今時期にでてきた花芽について

28074初めまして。いろいろなサイトを見てたどり着きました。
花芽についてのご相談です。
4年前から贈答用の胡蝶蘭を3鉢育ててます。(大輪のリップ)
冬から春にかけて胡蝶蘭が咲き終わり4月初め花茎を根元から切り落としたばかりなのに
5月初旬花芽が3鉢とも出てきてます。
昨年も同様初旬に花芽を出したのでそのまま咲かせてあげました。結局昨年も新葉を出さぬまま10月頃新たに花芽が出、12月からお花を咲かしてくれてました。
結局去年から1枚も葉っぱを出せないまま現在に至ってます。
葉はひと株3枚しかない状態です。
可哀想ですが5センチくらいに成長した花茎を切ろうか躊躇ってます。
株を充実させるには花芽は切り落とした方がいいでしょうか
どうしたらいいでしょうか
アドバイスいただけると大変助かります。
贈答の販売業者に尋ねたところネットで調べれば出てくるので、そちらでお調べくださいと、冷たく対応され途方にくれてます。
北海道在住です。家は高機密高断熱で年中最低でも20度維持してます。
宜しくお願いします。

宜しくお願いします。

user.png あぐねす time.png 2023/05/20(Sat) 17:03 No.28074
Re: 今時期にでてきた花芽
人間にとって快適な環境は胡蝶蘭にとって成長期の環境ではないのでしょうね。胡蝶蘭は熱帯、亜熱帯の雨期と乾期の区別のある地帯で樹上着生している植物です。高温多湿多雨の雨期に葉を成長させ、やや温度の低い、雨の少ない乾期になって花芽を分化します。
おそらくお宅の温度湿度環境がまさに原産地の乾期の温度湿度環境なのだろうと思います。
葉が3枚しかないのでは次の花は死に花になってしまう可能性が高いですが、かといって花芽を切断しただけで、生長モードに入れるわけではありません。
葉が3枚の株の命を守るために花芽の切除は必須ですが、成長期環境を与えてやらないと生長モードへ切り替えられずにまた花芽を分化する可能性もあります。とりあえず水をこれまでより多めに与え、出来れば最高25度以上になる環境を与える必要があります。プラ鉢にバーク植えなら毎日スコールにあてるような水やり(余分な水が鉢底穴から勢いよく流れ出るような)を午後に与えてその後も25度以上を維持することです。
画像が小さくてプラ鉢の中身(植え込み材料)がよくわかりませんが、プラ鉢にミズゴケに見えるのですがそうなのですか?
現在はどのような水やりをなさってますか??
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2023/05/20(Sat) 21:27 No.28075
Re: 今時期にでてきた花芽
先日はご丁寧にありがとうございました。
ご指導いただきお陰様で3鉢中ひと鉢から新葉が出ました!
しかし他の2鉢のうちひと鉢からまた花芽が出てきましたので可哀想ですがすぐに折りました。もうひと鉢は変化なしです。
気になるのが葉の色です。窒素が足りないのか新葉の出ない2鉢はいずれも葉の色が黄緑色で青々しておりません。
大胡蝶蘭の他に中くらいの胡蝶蘭を3鉢育ててますが、そちらはいずれも青々しております。
水やりは10日に1回くらいです。ハイポネックを4000倍にして水やりがわりにやってます。カラカラに乾いてからやってます。
大胡蝶蘭の植え込み剤はバーク、その上に水苔を乗せてます。中胡蝶蘭は水苔です。
育て始めて5年目になります。

どうしたら新葉を出してくれるのか、我が子のように見守っております。
user_com.png あぐねす time.png 2023/06/21(Wed) 16:53 No.28113
Re: 映像
28114映像です。
user_com.png あぐねす time.png 2023/06/21(Wed) 21:37 No.28114
Re: 映像
28115映像その2
user_com.png あぐねす time.png 2023/06/21(Wed) 21:38 No.28115
Re: 今時期にでてきた花芽
花芽ではなくて新葉を期待したいなら、水やりはからからに乾いてからではなくて、湿りが残っているときに、水道水をかけ流し、鉢底から勢いよく余分の水が流れ出すように与えます。
乾いてから与えるのは冬場の休眠期(花軸は伸びてますがこれは成長ではありません)に根腐れを防止したいとき、花を長もちさせたいときに与えるやり方(乾期の演出)で、成長期(雨期)の与え方ではありません。胡蝶蘭の根は空気を好むので停滞水で水浸しになるのは酸欠を起こして腐りますが、雨水、流水には溶存酸素があり、また鉢底から流れ出る水が鉢内に負圧を造りますので植え込み材料の隙間に新しい空気を呼び込みます。ですから根腐れしません。
そして水やり2回に1回の割で窒素分を含んだ肥料を能書きのさらに5倍くらいに(1000倍で与えるものなら5000倍で)薄めて、水やり代わりにかけ流しで与えます。
夏場の気温がが高い時にこの水やりの仕方で根腐れするようであれば、それは生存をあきらめた株です。繰り返しますが、葉の成長期(休眠を破りたいときも)は雨期を演出しますので水を切らしてはいけません。
逆に花軸の伸長期(これは成長ではありません)は休眠期ですので根も休ませるため水やりを減らし、施肥もやめて、乾期を演出するのです。

胡蝶蘭は温帯地生植物とは根本的に生態が異なりますので温帯地生植物の常識は捨ててください。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2023/06/22(Thu) 01:02 No.28117
Re: 今時期にでてきた花芽
28118遅いお時間まで丁寧にご説明いただき、本当にありがとうございます。雨季の演出を意識してみようと思います。
窒素分の肥料を5000倍程度とありましたが、どんな肥料がおすすめでしょうか。肥料は全然わからず困ってました。

因みに中くらいの胡蝶蘭は蕾をつけました。水は控えめに、それと肥料は与えない方がいいとのことでしょうか?

user_com.png あぐねす time.png 2023/06/22(Thu) 02:19 No.28118
Re: 今時期にでてきた花芽
葉が伸びている時期以外は原則として施肥しません。例外は花後に生長モードへの切り替えを促すためのごくごく薄い施肥だけです。
胡蝶蘭の多数派は雨期乾期の区別のある気候帯産の原種がもとになっている場合が多い(白大輪はほとんどこれに当てはまる)ので、葉の成長と花軸の伸長とは時期が異なることがほとんどですが、ミディ、ミニ系の胡蝶蘭で熱帯雨林産の原種の血の濃いものがあり、花芽と葉を同時に伸ばすことがあります。このような場合「葉が伸びている事に対して施肥をする」必要があります。あくまでも「花芽が伸びているから施肥する」のではありません。花芽に対して窒素分は邪魔になることがあるのですが、葉が伸びている場合窒素分は葉の成長に回されるので花芽の邪魔にはなりません。
肥料は薄めて与える液体肥料、出来れば窒素N、リン酸P、カリKが等分のものN:P:K=6:6:6(ハイポネックス液肥の洋ラン用)がお勧めです。葉の成長最盛期には2000~3000倍で、花後に生長モードへの切り替えの誘導には5000倍で水やり2回に一回の割で水やり代わりにかけ流しで与えます。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2023/06/22(Thu) 17:16 No.28119
Re: 今時期にでてきた花芽
28204先日はお世話になりました。お陰様で全ての鉢から新葉が出て来ました。本当にありがとうございます。
葉色はご指導通りハイポネック液を4000倍に薄めて水やりがわりに与えてますが相変わらず黄緑色です。置き肥をした方がいいでしょうか?おすすめの肥料等はありますでしょうか?

user_com.png あぐねす time.png 2023/08/16(Wed) 15:15 No.28204
Re: 今時期にでてきた花芽
胡蝶蘭の根は肥料に敏感なので、置肥はお勧めしません。黄緑色の葉色は葉緑体の緑と抗酸化物質である黄色のフラボノイド色素の両方の発色によるもので健全な状態です。緑色が濃いと見栄えが良いとお考えかもしれませんが、いわゆる「温室育ち」の状態で、日焼けや温度変化に弱くなります。ちなみにピンク色の花の個体の場合、健全な状態の葉は抗酸化物質としてアントシアニン色素を持ち葉は紫紅色を帯びます。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2023/08/17(Thu) 00:32 No.28206
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