胡蝶蘭について

返信を頂いて感謝しています。このようなサイトが、なかなかみつかりません。
 蘭の植え替えもする園芸店で7月植え替え時、長い根の三分の一位がうす茶色でした。結構短く切って整理、鉢の中に根が入っている状況でした。また、株が元気だからとのことで、消毒しないはさみの使用が気になりました。水苔は大分多く入れられ、上にはみ出している根はほとんどなかったと思います。
暫くして、新しい緑の根上がって来て見えてきていました。
1週間目に水やりしましたが、その時、水苔は、鉢の底から触ると、湿っていたので、そのとき水やりを控えたらよかったと思いました。それから、葉の方は段々元気がなく、今まで見たことないように、緑の葉がしなしなとなってきたので、水が足りないのかと思い、量はすくないですが、今までより水を与えてしまいました。ずっと南側に置いていたので、少し葉焼けはありましたが、目に見えるような異変はなく、悲しいですが、今まで長生きしてくれて、家族が美しい花にどれだけ癒してもらったと、有難うと言いました。
本当に素人で、何もわからず、水やりと温度だけは気をつけていました。今までずっと室内に置いていましたが、最後の方で20分位外に出すということもしました。
このような手強い蘭の病気があることをお教えいただき、実際に目の当たりにして、早いうちに病気のサインを見つけて、可能な対処をすること、でもとても難しいことを痛感しました。
丁寧に分かりやすくお教えて頂きまして、本当に有難うございました。
                             

user.png とし time.png 2023/09/27(Wed) 10:09 Home No.28261
Re: 胡蝶蘭について
悲しいことに園芸店さんが洋蘭の育て方を熟知していることのほうが稀であると思います。樹上着生という生き方に適応したランですから、常に根の半分は空気に触れています。雨期にスコールでずぶ濡れになってもスコールの雨滴自体に溶存酸素、窒素肥料分となるごくごく薄い硝酸が含まれるので、酸素不足になることはなく微量の窒素や樹皮を伝ってくる水に含まれる動物遺骸からの微量のリン酸分、植物遺骸からの微量のカリ分で健康に育つのが胡蝶蘭の原種たちですから、家庭栽培でもそのような環境に近づける管理をすることが胡蝶蘭を元気に育てるこつです。

植替えの際に空中に適応していた根を切り詰めてミズゴケに埋め込んだのでは根が機能不全になるのは必然でした。1/3ほど空中に露出させておけば結果は違ったと思います。ミズゴケの詰め方も慣れないと均一の密度にできず、表面は乾いているのに内部が湿っているという状態になりがちです。
園芸店さんによっては素焼き鉢と朱温鉢、駄温鉢の区別ができない店員さんがいたりします。ラン園は別として、大方の園芸店ではアルバイトさんに水やりを任せているでしょうから、胡蝶蘭は店にある期間状態が悪化している場合が実は多いのです。

愛華園芸さんがこの掲示板を運営されてから長いのですが、基本的な管理の相談ができる掲示板はほかにないようですので、私も引退できないのが実情です。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2023/09/27(Wed) 11:20 No.28262
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